一貫性の原理による恋愛

一貫性の原理で恋愛を成功させる

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私たちの思考の中には一貫した言動を貫くことが正当であるという意識があります。


 

これは一貫性の原理と呼ばれていますが、これによって物事を判断しているのです。

 

具体的には、人間は考えに適合していれば受け入れやすく、それに反したものは拒否したくなるというものです。

 

この一貫性の原理を利用した心理学は、恋愛に活用することができます。

 

ローボールテクニックとフットインザドアの2種類がありますが、本質的なやり方は同じで、特に恋人探しなどで使える方法です。

 

この2種類の方法は以下のような内容です。

 

1.ローボールテクニック
最初は比較的ハードルが低い契約を承認してもらい、その後でオプションや厳しい付けて、難しい契約を締結させるテクニックです。消費者側は1度契約内容を納得して承認していますので、断りづらい状況となり、契約がまとまりやすくなるのです。

 

2.フットインザドア
営業マンなどが玄関先で門前払いされそうな時に、「3分でいいから話を聞いてください」と言って話を始めて、会話のテクニックで最終的には大きな買い物をしてもらう方法です。

 

上記の2つのテクニックは一貫性の原理に基づいていますが、これを恋愛に取り入れると、どのようになるのでしょう?

ローボールテクニック

楽しそうに食事をする恋人

 

まず、ローボールテクニックですが、これは相手に対して比較的ハードルが低い条件で契約などを承認させて、その後で厳しい条件を伝えたり、様々なオプションを追加していく手法です。

 

最初は捕球しやすいローボールを受け取ってもらうことから始まるためローボールテクニックと言われているのです。

 

例えば、セールスマンやショップ店員が顧客にお買い得商品を勧めて、顧客が「これはラッキー」と思って購入の意志を示すとします。

 

すると、「この価格で買うには、これとセットで購入する必要がある」あるいは「これに加入しないと安くならない」などと後から厳しい条件を伝えるのです。

 

これに対して顧客側は1度購入を承諾したために断りづらくなり、つい条件を飲んで購入してしまうというものです。

 

また、販売者側も巧みなトークで、「これを買えば、これだけのメリットがある」ということを熱心に訴えますので、それに負けてしまうケースもあります。

 

それによって最初は安い買い物だと思っていたにもかかわらず、気が付いたら高額な費用を支払わなければならなくなるのです。

 

この手法は恋人探しにも活かすことができます。

 

まず、職場や学校に好きな人がいたら、「食事を奢ってあげる」と誘ってみましょう。あまり交流がない人に「奢ってあげる」と言われると遠慮しがちになりますが、ある程度親しい人であれば喜んでついて来てくれるでしょう。

 

食事をしている時は世間話をするようにしてください。2人だけで楽しく盛り上げることが大切です。

 

そして食事が終わったら「飲みに行こう」と言ってみてください。

 

相手が迷っていたら「相談したい事がある」と深刻な表情を見せるのです。「相談したい事がある」と言われると誰でも気になってしまうものです。特別な用事がない限り、ほとんどの人が付き合ってくれるでしょう。

 

また一貫性の原理が働いていますので断りづらいのです。

 

飲みに行ったら、相手に相談したい事について聞かれるでしょう。その時は思い切って告白するのです。愛の告白をするのですから、飲みに行く場所は雰囲気があるバーなどが良いでしょう。

 

もし、居酒屋へ行った場合は2軒目にオシャレなバーに誘うようにしてください。

 

そこで交際を申し込むのです。もし、成功すれば恋人探しが大成功です。

 

最初は「食事を奢ってあげる」と言って声を掛けて、最後には告白まで展開させていく手法は典型的なローボールテクニックと言えるでしょう。少ない労力で恋人探しをしたい人にとっては最適ではないでしょうか!


フットインザドア

仲が良いカップル

 

フットインザドアという心理学のテクニックがあります。これは営業マンが訪問販売をする時に「せめて話だけでも聞いてください」と言って、足を玄関ドアの内側に踏み入れることから始まり、大きな契約を成功させることから名づけられた方法です。

 

これは段階的要請法とも呼ばれています。端的に言うと、小さい要求を受け入れてもらった後に大きな申し入れをして、それを承諾してもらうテクニックです。徐々に大きくするケースもあります。

 

例えば、女性が交際している男性に6万円のネックレスを買って欲しいと思っている場合、いきなりネックレスを強請るよりも、最初に比較的価格が安い靴などを買って欲しいと懇願して、その後で価格が高いネックレスへグレードアップすると買ってくれる確率が高くなるというものです。

 

このやり方も人間の心理に存在する一貫性の原理を利用しています。

 

つまり、男性側としては靴を買ってあげることを了承した場合、6万円のネックレスの要求も断りづらくなってしまうということです。

 

フットインザドアは一般的に物を売るときに使われるやり方です。普通は、最初から大きな要求をすると承諾させるのは難しいため、受け入れやすい要求を呑んでもらってから攻めるというものです。

 

このフットインザドアを恋愛に応用するのであれば、様々なケースが想定されます。

 

例えば、あまり面識がない人を好きになってしまった時に、突然「付き合ってください」と言うと警戒されてしまうでしょう。

 

そこで始めは「メル友になってください」と言って、徐々に親交を深めていき、ある程度の関係になったら交際を申し込むというケースがあります。

 

また、男性が女性をナンパする時に「3分でいいから話を聞いて」と言って引き留めて、その後で喫茶店などに連れて行くのも典型的なやり方の1つです。

 

そして要求が徐々にエスカレートして最終的には一緒にホテルなどへ行くことも可能なのです。

 

このフットインザドアとローボールテクニックには、2つの共通点があります。それは一貫性の原理を利用していることと、小さな要求を突破口としていることです。

 

このテクニックは恋愛だけでなく恋愛全般で有意義に使える作戦と言えるでしょう。最初は成功しなくても何度も試していれば、コツがつかめるようになるのです。

 

恋人探しの1つの手法として覚えておいてください。


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